大掃除の場所別まとめ|家の中のどこを掃除すべきか

大掃除は、思いついた場所から始めると道具を取りに何度も往復したり、掃除済みの床にほこりが落ちたりしがちです。場所別に作業内容と時間を決めておけば、限られた時間でも進めやすくなります。

この記事では、キッチン・浴室・トイレ・洗面所・リビング・玄関やベランダを場所別に整理しました。各場所の基本手順と、汚れを落とすときにつまずきやすい点を確認していきましょう。

大掃除を場所別に始める前の準備

掃除する範囲と日程を決める

最初に各場所を見て、「必ず掃除する場所」と「時間があれば掃除する場所」を分けます。たとえばキッチンなら、コンロ・シンクを優先し、戸棚の内部は余裕があれば行う、と決める方法です。一度に家中を終えようとせず、水回りと居室を別の日に分けても構いません。

作業時間は汚れ具合や部屋の広さで変わります。後述の表を目安に予定を立て、道具の準備や片付けにも合計20〜30分ほど見込んでおくと安心です。

道具をそろえ、掃除の順番を確認する

基本の道具は、掃除機、マイクロファイバークロス数枚、スポンジ、古歯ブラシ、ゴム手袋、ゴミ袋、中性洗剤です。水アカやカビに専用洗剤を使う場合は、対象素材と使用方法を製品表示で確認してください。洗剤は種類を増やすより、汚れと素材に合うものを選ぶことが大切です。

部屋の中では原則として「高い所から低い所へ」「奥から出入り口へ」進めます。棚や照明のほこりを先に取り、床は最後に掃除すると、同じ場所をやり直さずに済みます。掃除前には窓を開けるか換気扇を回し、洗剤を使う場所の空気を入れ替えましょう。

大掃除の場所別・時間と道具の比較表

次の時間は、一般的な住まいで1人が作業する際の計画用の目安です。収納の中まで整理する場合や、頑固な汚れがある場合は追加の時間を見込んでください。

場所 時間の目安 主な掃除箇所 あると便利な道具
キッチン 60〜90分 コンロ、シンク、換気扇の外側 中性洗剤、スポンジ、クロス
浴室 45〜75分 浴槽、壁、床、排水口 浴室用洗剤、ブラシ、手袋
トイレ 20〜30分 便器、便座、床、壁 トイレ用洗剤、専用クロス
洗面所 20〜30分 洗面ボウル、鏡、収納の外側 中性洗剤、柔らかいクロス
リビング・寝室 60〜90分 照明、棚、窓、床 掃除機、クロス、ワイパー
玄関・ベランダ 30〜60分 たたき、靴箱、床、手すり ほうき、ブラシ、クロス

表の作業時間を合計すると約4〜6時間です。途中の休憩や家具の移動も考え、無理に1日へ詰め込まないようにしましょう。大掃除全体のやることを一覧で確認したい方は、大掃除のリストとやることをまとめたチェックリストはこちらをご覧ください。

水回りを場所別に掃除する手順

キッチン|油汚れと水アカを分けて掃除

  1. 調理台の物を移し、換気扇とコンロの周囲を拭く。電源を切り、取り外せる部品は機器の説明書に従って扱います。熱いまま作業しないこと、モーターや電気部分を水でぬらさないことがポイントです。
  2. コンロ周りの油汚れを洗剤で落とす。まず中性洗剤を布やスポンジにつけて拭き、残る汚れは素材に使える洗剤を表示どおりに使用します。塗装面は強くこすると傷むため、目立たない場所で試しましょう。
  3. シンクと蛇口を洗い、水分を拭き取る。食品くずを取り除いてから洗い、排水口の部品も確認します。最後の乾拭きを省くと水滴の跡が残りやすいため、蛇口周りまで拭き上げましょう。

換気扇の内部を分解する必要がある場合は、取扱説明書でお手入れ可能な範囲を確認してください。無理に分解せず、手の届く場所だけを掃除する判断も大切です。

浴室|上から下へ洗い、最後に排水口を確認

  1. 小物を出し、天井付近・壁・扉を拭く。天井へ洗剤を直接吹き付けると液が垂れるため、製品表示を確認したうえでクロスなどを使います。高い場所で無理に背伸びせず、安定した姿勢で作業してください。
  2. 浴槽・床・蛇口をそれぞれの素材に合う方法で洗う。浴室用洗剤を使い、汚れが残る部分は表示された使用時間を守ります。硬いブラシで浴槽や樹脂製の床をこすると傷がつくことがあるため注意しましょう。
  3. 排水口の髪の毛を取り、全体をすすいで乾燥させる。排水口は手袋をつけて固形のゴミを先に取り除きます。洗剤が残らないよう十分に流し、換気して湿気を逃がします。

カビ取り剤を使うときは、製品表示の対象素材、使用量、放置時間を厳守してください。特に塩素系洗剤と酸性洗剤・クエン酸などを混ぜることは危険です。同じ場所で続けて使うことも避けましょう。

トイレ・洗面所|専用の道具を分けて衛生的に

  1. トイレは高い所から拭き、便器の内側を洗う。棚、タンクの外側、便座、便器周辺の順に進めます。便座の樹脂部分に使える洗剤は機種によって異なるため、説明書を確認してください。
  2. トイレの床と壁の下部を拭く。便器の根元や床の隅は汚れを見落としがちです。拭き掃除用のクロスは洗面所やキッチンと共用せず、場所ごとに分けます。
  3. 洗面ボウル・蛇口・鏡を掃除する。排水口の髪の毛を取り、柔らかいスポンジで洗面ボウルを洗います。鏡は固く絞ったクロスで拭いた後、乾拭きすると拭き跡を抑えられます。

トイレ用や水アカ用などの洗剤は、別の場所へ安易に流用しないでください。陶器には使えても、樹脂や金属の仕上げには適さない製品があります。

リビング・寝室・玄関・ベランダの場所別手順

リビング・寝室|ほこりを落としてから床を掃除

  1. 不要な物を片付け、照明と棚の上を拭く。物が多いと掃除機がかけにくいため、まず床に置いた物を戻します。照明は消灯し、熱が冷めてから拭きましょう。
  2. 窓・サッシと家具の周辺を掃除する。サッシの砂ぼこりは、乾いた状態でブラシや掃除機を使って取り除いてから拭くと作業しやすくなります。家具を動かす場合は、床を傷つけないよう持ち上げるか保護材を使ってください。
  3. 床に掃除機をかけ、必要に応じて拭く。部屋の奥から出口へ向かい、幅木の際や家具の下も確認します。木製の床は水分を残さないよう、固く絞った布を使い、床材の手入れ方法に従いましょう。

カーテンや寝具を洗うなら、洗濯表示を先に確認します。乾くまで時間がかかるため、掃除当日の天候や干す場所も考えて予定に入れましょう。

玄関・ベランダ|砂や落ち葉を先に取り除く

  1. 靴や置き物を移し、ゴミを集める。玄関のたたきとベランダは、砂・落ち葉をほうきなどで先に集めます。いきなり水を流すと砂が広がったり、排水口が詰まったりします。
  2. 靴箱・手すり・床を素材に合わせて拭く。靴箱は中の靴を一部ずつ出して拭くと、戻す場所が分からなくなりません。床材に水洗いが可能か、住まいの仕様を確認してください。
  3. 排水口を確認し、道具と物を戻す。ベランダの排水口にたまった落ち葉を取り除きます。集合住宅では大量の水を流すと階下への漏水や隣戸への流入につながる場合があるため、管理規約に従って作業しましょう。

大掃除でよくある失敗と注意点

  • 最初に床を掃除する:後から棚や窓のほこりが落ち、二度手間になります。床は原則として各部屋の最後に回しましょう。
  • 洗剤を混ぜる、表示より長く放置する:有害なガスの発生や素材の変色・傷みにつながります。用途、使用時間、換気方法を製品表示で確認してください。
  • 汚れを強くこする:鏡、蛇口、樹脂、塗装面に傷が残ることがあります。柔らかい道具から試し、目立たない場所で確認しましょう。
  • 時間を詰め込みすぎる:換気扇の内部や収納整理まで含めると、表の目安を超えることがあります。優先順位を決め、終わらなかった場所は別日に回して問題ありません。
  • 高所や電気製品を無理に掃除する:転倒や故障の恐れがあります。手が届かない場所や分解が必要な箇所は、無理をせず専門業者への依頼も検討してください。

場所別に「準備する道具・掃除する順番・使える時間」を決めることが、大掃除を最後まで進めるコツです。まずは汚れが気になる場所を一つ選び、無理のない範囲から始めましょう。