買ってきた天ぷらや前日の残りを食べようとしたら、衣がしんなりしていて残念だったことはありませんか。私も、せっかくの天ぷらをおいしく食べたいのに、温め直すとベチャッとしてしまうことがよくありました。
天ぷらをサクサクに復活させるポイントは、衣に残った水分と余分な油を熱で飛ばすことです。電子レンジだけで温めるのではなく、オーブントースターやフライパンを使うと、揚げたてに近い食感へ戻せますよ。
天ぷらが冷めるとサクサク感がなくなる理由
揚げたての衣は、加熱によって水分が抜け、細かな空洞ができています。この空洞が軽い歯触りを生みますが、時間がたつと具材や空気中の水分を衣が吸い込みます。さらに、衣の表面に油が残るため、しんなりと重い食感になってしまうのですね。
温め直すときは、中心を温めるだけでなく、衣の水分を外へ逃がす必要があります。蒸気がこもりやすい電子レンジだけではサクサクになりにくいのは、このためです。
一番おすすめの温め直し方|オーブントースター
スーパーや総菜店の天ぷらを手軽に復活させたいときは、オーブントースターが便利です。表面へ直接熱が当たり、水分と油を効率よく飛ばせます。
基本の手順
- 冷蔵庫から出した天ぷらの表面を、キッチンペーパーで軽く押さえます。
- オーブントースターを1〜2分ほど予熱します。
- アルミホイルを一度くしゃくしゃに丸め、広げて受け皿に敷きます。
- 天ぷらが重ならないように、少し間隔を空けて並べます。
- 200℃前後を目安に2〜5分温めます。温度設定がない機種では、焦げないよう様子を見ながら加熱してください。
- 加熱後はすぐ皿へ移さず、網やホイルの上で30秒ほど休ませます。
凹凸をつけたアルミホイルを使うと、天ぷらとホイルが接する面積が減り、流れ出た油が衣へ戻りにくくなります。途中で一度裏返すと、底側もしっかり乾きますよ。
焦げそうなときの対処法
かき揚げや大葉の天ぷらは薄い部分が焦げやすいため、最初はアルミホイルをふんわりかぶせて中を温め、最後の1〜2分だけ外して表面を焼きます。衣が色づき始めたら、早めに取り出してください。
フライパンでサクサクに温め直す方法
トースターがない場合は、油を引かないフライパンでも温め直せます。フッ素樹脂加工のフライパンを弱火で温め、天ぷらを重ならないように並べましょう。
- 弱火で片面を2〜3分加熱します。
- 裏返して、反対側も1〜2分加熱します。
- 衣から油が出てきたら、キッチンペーパーでこまめに拭き取ります。
- 最後に火を少し強め、両面を10〜20秒ずつ焼いて仕上げます。
ふたをすると蒸気がこもってしまうため、基本的にはふたをしません。火が強すぎると中が冷たいまま衣だけ焦げるので、弱火から始めるのがコツですよ。
電子レンジを使うならトースターと組み合わせる
厚みのあるえび天、いか天、さつまいも天などは、トースターだけでは中心が温まる前に衣が焦げることがあります。この場合は、電子レンジで短く温めてからトースターで仕上げましょう。
- 耐熱皿にキッチンペーパーを敷き、天ぷらを置きます。
- ラップをかけず、600Wで1個につき10〜20秒ほど加熱します。
- 予熱したトースターへ移し、2〜3分焼きます。
電子レンジで完全に熱くしようとすると、具材から出た蒸気で衣がベチャッとします。中心の冷たさを軽く取る程度にとどめ、サクサク感はトースターで戻すと覚えておくと簡単です。
オーブンやノンフライヤーを使う場合
オーブン
オーブンは天ぷらを一度に多く温めたいときに向いています。200℃に予熱し、網に天ぷらを並べて5〜8分ほど加熱してください。天板を使う場合は、途中で裏返すと底面のべたつきを防げます。
ノンフライヤー
ノンフライヤーは180〜200℃に予熱し、3〜5分が目安です。熱風が循環するため、衣全体の水分を飛ばしやすい方法です。ただし、大葉や細い衣が風で飛ぶ場合があるので、機種の説明書に従ってくださいね。
天ぷらの種類別の加熱時間目安
- えび天・いか天:トースターで3〜5分。厚みがある場合は電子レンジを短時間併用します。
- 野菜天:2〜4分。れんこんやさつまいもは中心の温度も確認しましょう。
- かき揚げ:3〜5分。途中で裏返し、中心部分の蒸気を逃がします。
- 大葉・のり:1〜2分。非常に焦げやすいため、目を離さないことが大切です。
時間は天ぷらの大きさ、個数、冷え具合、機器の性能によって変わります。表示時間を一度に加熱するより、短時間ずつ確認したほうが失敗しにくいですよ。
避けたい温め直しの失敗
電子レンジで長く加熱する
具材の水分が蒸気となり、衣へ吸収されます。ラップをかけるとさらに蒸れやすくなるため、電子レンジを使う場合はラップなしの短時間加熱にしましょう。
天ぷらを重ねて加熱する
重なった部分に蒸気がたまり、均一に温まりません。一度に入らないときは、面倒でも数回に分けるほうがきれいに仕上がります。
霧吹きで水をかけすぎる
パンの温め直しでは水分を加える方法がありますが、天ぷらは衣を乾燥させることが重要です。水をかけるとべたつく場合があるため、基本的には必要ありません。
高温で一気に焼く
表面だけ焦げ、具材が冷たいままになる原因です。特に魚介類や厚みのある野菜は、中心まで十分に熱くなっていることを確認してください。
保存した天ぷらをおいしく復活させるコツ
食べきれない天ぷらは、十分に冷ましてから1個ずつキッチンペーパーで包み、密閉容器に入れて冷蔵します。温かいままふたをすると、容器内の水蒸気が衣へ戻ってしまいます。室温に長時間置かず、なるべく早く冷蔵し、早めに食べきってください。
冷凍する場合は、冷ました天ぷらを1個ずつラップで包み、冷凍用保存袋へ入れます。温める際は解凍せず、凍ったままトースターやオーブンで加熱したほうが衣がべたつきにくいですよ。焦げそうならホイルをかぶせ、通常より長めに加熱します。
一度温めた天ぷらを何度も冷やして再加熱するのは、味だけでなく衛生面でもおすすめできません。食べる分だけ取り出しましょう。においや粘りなどの異変がある場合は、加熱でごまかさず処分してください。
ちょっと役立つ天ぷらの豆知識
揚げたての天ぷらを網に立てかけるように置くのは、油切れをよくするだけでなく、底面に蒸気がたまるのを防ぐためです。温め直した後も同じように網の上で短く休ませると、裏側までカリッとしやすくなります。
また、天つゆへ浸すと衣はすぐに水分を吸います。サクサク感を最後まで楽しみたいなら、天つゆを少量ずつつけるか、塩で食べるのがおすすめです。天つゆで食べたいときは、温め直してから食卓へ出す直前に用意するとよいですね。
まとめ
天ぷらをサクサクに復活させるなら、予熱したオーブントースターで2〜5分温める方法が簡単です。アルミホイルに凹凸をつけ、天ぷらを重ねず、蒸気と余分な油を逃がしましょう。トースターがなければ油を引かないフライパン、厚い天ぷらなら電子レンジの短時間加熱とトースターの併用が便利です。ほんのひと手間で、冷めた天ぷらも軽く香ばしい食感に戻せますよ。
