暑い日にさっと食べられるそうめんは便利ですが、いざ茹でると麺同士がくっついたり、のびて食感が悪くなったりしやすいですよね。私も、茹で上がった直後はきれいだったのに、食卓へ出すころにはひとかたまりになっていた経験があります。
そうめんをくっつきにくく仕上げるコツは、たっぷりの湯で茹でること・茹で上がったらすぐに流水でもみ洗いすること・水気を切りすぎず早めに食べることです。特別な道具や油は必要ありません。基本を押さえるだけで、つるっとしたのどごしのよいそうめんになりますよ。
そうめんがくっつかない基本の茹で方
まずは、家庭で失敗しにくい基本の手順を見ていきましょう。茹で時間は商品によって異なるため、袋の表示を最優先にしてくださいね。
1. 大きめの鍋にたっぷりのお湯を沸かす
目安は、そうめん100gに対して1リットル以上のお湯です。お湯が少ないと、麺から出るでんぷんで湯が濁りやすくなり、麺同士がくっつく原因になります。深さのある鍋を使うと、吹きこぼれも防ぎやすいですよ。
そうめんは製造時に塩が使われていることが多いため、茹で湯に塩を入れる必要は基本的にありません。味が濃くなることもあるので、まずは何も入れずに茹でるのがおすすめです。
2. 沸騰した湯に、そうめんをほぐしながら入れる
お湯がしっかり沸騰したら、そうめんを一度に入れます。このとき、束のまま落とすのではなく、手で軽く広げながら入れるのがポイントです。麺が鍋の中で均一に広がり、最初から固まりにくくなります。
入れた直後は、菜箸で1〜2回だけやさしく混ぜましょう。鍋底に麺が張り付くのを防げます。ただし、何度も強くかき混ぜると麺が切れやすくなるため、混ぜすぎないでくださいね。
3. 再沸騰したら表示時間を目安に茹でる
そうめんは細いので、短時間で火が通ります。一般的には1分半〜2分ほどですが、太さや商品によって違います。再沸騰してから袋の表示時間を確認し、タイマーを使うと失敗しにくいですよ。
昔ながらの差し水は、必ずしも必要ではありません。吹きこぼれそうなときは火を少し弱めるか、鍋を火から一瞬離すほうが、湯温が下がりすぎず安定して茹でられます。
4. 茹で上がったら、すぐにざるへあげる
表示時間になったら、迷わずざるにあげます。鍋の中に放置すると余熱で火が入り、やわらかくのびてしまいます。茹で汁を切ったら、次のもみ洗いへすぐ進みましょう。
5. 流水でしっかりもみ洗いする
ざるにあげたそうめんは、まず流水を当てて粗熱を取ります。その後、両手で麺をやさしく持ち上げたりほぐしたりしながら、表面をもみ洗いしてください。水が濁らなくなり、麺のぬめりが取れるまで行うのが目安です。
この工程ででんぷんを落とせるため、麺がくっつきにくくなり、つるつるとした口当たりにもなります。力を入れてこする必要はありません。麺を傷めないよう、やさしく洗うだけで大丈夫です。
6. 最後に氷水で締めて、水気を切る
冷たいそうめんとして食べるなら、もみ洗いの最後に氷水へ10〜20秒ほど入れて締めると、コシが出て見た目もきれいになります。長く浸けすぎると水っぽくなるので、短時間で引き上げましょう。
ざるを数回振って水気を切り、できればすぐ器に盛ります。このとき、ぎゅっと押したり、長時間そのまま置いたりしないことも大切です。
そうめんがくっつくときに見直したいポイント
お湯の量が少ない
小さな鍋で大量のそうめんを茹でると、お湯の温度が急に下がり、でんぷんも濃くなります。人数が多いときは、鍋を大きくするか、2回に分けて茹でるほうが仕上がりはきれいです。
茹で上がりを洗わずに冷やしている
氷水に入れるだけでは、表面のでんぷんは十分に落ちません。先に流水でもみ洗いをしてぬめりを取ってから、仕上げに氷水を使う順番が大切です。
水気を切りすぎている
水気をしっかり切ろうとして、ざるに長く置いたり、麺を押し付けたりすると、麺同士が密着してくっつきやすくなります。軽く水を切る程度にして、少ししっとり感が残るうちに盛り付けましょう。
大皿に山盛りで放置している
大皿に高く盛ると、下の麺に重みがかかって固まりやすくなります。食卓に出すまで少し時間があるなら、一人分ずつ小分けにしたり、平らに広げたりするのがおすすめです。冷蔵庫で保存する場合も、乾燥とくっつきを防ぐためにラップをぴったりかけてくださいね。
作り置きやお弁当に入れる場合のコツ
そうめんは茹でたてがベストですが、どうしても少し時間を置く場合もありますよね。その場合は、洗って水気を軽く切ったそうめんを一人分ずつ小分けにし、乾燥しないようラップをかけます。食べる前に少量の冷水をさっとかけてほぐすと、まとまりが和らぎますよ。
ただし、長時間の常温放置は避けましょう。特に暑い時期は傷みやすいため、持ち運ぶ場合は保冷剤を使い、つゆも別容器に入れると安心です。お弁当にするなら、汁気の多い具材と直接触れないようにするのも大切です。
知っておくと便利なそうめんの豆知識
油を混ぜる方法は基本的におすすめしない
くっつき防止に油を絡める方法を見かけることがありますが、そうめん本来のつるっとした風味が変わったり、つゆが絡みにくくなったりします。通常は、たっぷりの湯・もみ洗い・早めに食べるという基本だけで十分です。
そうめんの束を輪ゴムで留めて茹でるのは避ける
一人分を分けやすくするために束を留めたまま茹でたくなるかもしれませんが、輪ゴムや包装材は加熱に向きません。麺が均一に茹で上がりにくくなることもあるため、必ず外してから鍋に入れましょう。
残ったそうめんは温かい料理にも使える
冷たいそうめんが余ったら、温かいだしでにゅうめんにするのもよい方法です。すでに茹でてある麺は煮込みすぎず、温かいつゆに入れてさっと温める程度にすると、やわらかくなりすぎません。卵、ねぎ、わかめ、きのこなどを加えると、手軽な一品になりますよ。
まとめ
そうめんをくっつかずに仕上げるには、たっぷりのお湯で短時間茹で、茹で上がりをすぐ流水でもみ洗いすることが重要です。最後に氷水で締め、軽く水気を切って早めに食べれば、つるつるでコシのある食感を楽しめます。
暑い日の定番だからこそ、ひと手間でおいしさは大きく変わります。次にそうめんを茹でるときは、ぜひもみ洗いと盛り付けのタイミングを意識してみてくださいね。
