こんにちは、暮らしの探求ナビゲーターです。お彼岸が近づくと、「今年はいつから?」「おはぎはいつお供えすればいい?」「ぼたもちとの違いは?」と迷うことがありますよね。
お彼岸は、ご先祖さまを供養し、家族で感謝を伝える大切な期間です。難しい決まりばかりではありませんので、基本を押さえて、できる範囲で心を込めてお供えすれば大丈夫ですよ。
お彼岸はいつ?春と秋にある7日間です
お彼岸は年に2回あります。春のお彼岸は「春分の日」、秋のお彼岸は「秋分の日」を真ん中の「中日」として、その前後3日ずつを含めた合計7日間です。
- 彼岸の入り:中日の3日前
- 彼岸の中日:春分の日または秋分の日
- 彼岸の明け:中日の3日後
春分の日と秋分の日は、毎年同じ日付とは限りません。国立天文台の計算をもとに、前年の2月ごろに翌年分の祝日として発表されます。春分の日はおおむね3月20日ごろ、秋分の日は9月23日ごろですが、年によって前後するため、カレンダーで確認すると安心です。
たとえば中日が3月20日なら、春彼岸は3月17日から23日までです。中日が9月23日なら、秋彼岸は9月20日から26日までになります。
お彼岸におはぎをお供えする意味
お彼岸におはぎやぼたもちを供える習慣には、古くからの供養の気持ちが込められています。もち米や米は昔から貴重な食べ物であり、収穫への感謝や無病息災への願いを託してお供えしてきました。
また、あんこに使われる小豆の赤い色には、邪気を払う力があると考えられてきました。甘いお菓子を仏前に供え、ご先祖さまと家族が同じものをいただくことで、つながりを感じる意味もあります。
宗派や地域、各家庭の習慣によって違いはありますが、「ご先祖さまを思い、感謝してお供えする」という気持ちが何より大切ですね。
おはぎはいつお供えする?おすすめのタイミング
おはぎを供える日に厳密な決まりはありません。お墓参りをする日や、家族がそろう日に合わせて用意して問題ありませんよ。
彼岸の入りにお供えする
彼岸の入りは、お彼岸の最初の日です。期間の始まりに仏壇を整え、お花やお供え物を用意する家庭も多くあります。早めに供養の準備をしたい場合に向いています。
中日にお供えする
春分の日・秋分の日である中日は、お彼岸の中心となる日です。祝日で家族が集まりやすく、お墓参りをする方も多いため、おはぎを供える日として選ばれやすいタイミングです。
彼岸の明けにお供えする
彼岸の明けは期間の最終日です。お彼岸を無事に過ごせたことへの感謝を込めてお供えします。入りや中日に都合がつかない場合も、明けにゆっくり供養すれば十分ですよ。
仏壇へのおはぎのお供え方と下げる時間
おはぎは、直接仏壇に置かず、清潔な皿や半紙、懐紙などに載せて供えます。個包装の商品なら、包装のままではなく、できれば袋から出してお皿に整えると丁寧です。ただし、衛生面が気になる場合や、傷みやすい時期には個包装のまま供えてもかまいません。
- 供える前に、仏壇まわりを軽く掃除する
- おはぎは清潔な皿に載せる
- ご飯やお茶を供える家庭では、先に整えてからおはぎを置く
- 傷みやすいため、長時間置きっぱなしにしない
- 下げたおはぎは、家族でありがたくいただく
おはぎはもち米とあんこを使っているため、常温で長く置くと傷みやすい食品です。暑い時期や室温が高い日は、短時間お供えして下げるのがおすすめです。目安としては、食事どきに供えて、手を合わせた後に下げる方法なら衛生的です。
おはぎとぼたもちの違いは?基本は同じ食べ物です
お彼岸の定番として、「春はぼたもち、秋はおはぎ」と聞いたことがある方も多いですよね。一般的には、春に咲く牡丹にちなみ春のお彼岸では「ぼたもち」、秋に咲く萩にちなみ秋のお彼岸では「おはぎ」と呼ばれます。
ただし、現在では両者をほぼ同じ食べ物として扱うことも多く、季節に関係なく「おはぎ」と呼ぶお店や家庭も珍しくありません。呼び方を間違えたとしても、失礼にはあたりませんので安心してくださいね。
地域や家庭によっては、粒あんはおはぎ、こしあんはぼたもちと分ける場合もあります。また、もち米をしっかりつぶすか、粒を残すか、きな粉や黒ごまで包むかなど、作り方にもいろいろな違いがあります。
お彼岸のお供え物はおはぎだけでいい?
おはぎだけでも、もちろん問題ありません。ほかに供える場合は、故人が好きだった食べ物や、旬の果物、お菓子、花などを選ぶと気持ちが伝わります。
仏壇へのお供え物としては、日持ちしやすく、分けやすいものも便利です。果物ならりんご、みかん、ぶどうなど、お菓子なら個包装のせんべいやまんじゅうなどがよく選ばれます。
ただし、肉や魚などの生もの、においが強いものは避ける家庭もあります。迷ったときは、普段のご家庭の習慣や、菩提寺の考え方に合わせるのが一番です。
お墓参りをするときの基本マナー
お彼岸には、お墓参りをする方も多いですね。行く時間帯に絶対の決まりはありませんが、明るいうちに済ませると掃除もしやすく、安全です。
- 墓石の周辺を掃き、落ち葉や雑草を片付ける
- 墓石は水をかけ、やわらかいスポンジや布でやさしく掃除する
- 花立てを洗い、新しいお花を供える
- 線香やろうそくを使う場合は、火の始末を必ず確認する
- 食べ物や飲み物は、基本的に持ち帰る
墓地によっては、線香やろうそく、お供え物に関するルールを設けていることがあります。特に食べ物を置いたままにすると、カラスや虫、動物が集まる原因になるため、お参り後は持ち帰るのが安心です。
忙しくてお墓参りに行けないときは?
仕事や体調、距離の都合でお墓参りに行けないこともありますよね。その場合でも、仏壇の前で手を合わせたり、故人やご先祖さまを思いながら静かに過ごしたりするだけで十分です。
仏壇がない場合は、清潔な場所にお花やおはぎを置き、感謝の気持ちを伝えてみてください。お彼岸の期間にできなければ、前後の都合がよい日にお墓参りをしても問題ありません。供養は日付だけで決まるものではありませんよ。
ちょっと人に話したくなるお彼岸の豆知識
「彼岸」という言葉は、仏教で悟りの世界を表す言葉です。一方、私たちが暮らす迷いや悩みのある世界は「此岸」と呼ばれます。春分の日と秋分の日は昼と夜の長さがほぼ同じになり、太陽が真東から昇って真西に沈みます。そのため、西にあるとされる彼岸へ思いを向け、ご先祖さまを供養する日として大切にされてきました。
また、「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉もあります。春彼岸を過ぎると寒さがやわらぎ、秋彼岸を過ぎると厳しい暑さが落ち着きやすいことを表した暮らしの知恵です。季節の変わり目なので、墓参りの際は羽織ものや飲み物を用意して、体調にも気を配ってくださいね。
まとめ
お彼岸は、春分の日・秋分の日を中日とする7日間です。おはぎは彼岸の入り、中日、明けのどの日に供えてもよく、お墓参りや家族の予定に合わせて準備すれば大丈夫です。
お供えするときは清潔なお皿を使い、傷まないうちに下げて家族でいただきましょう。春はぼたもち、秋はおはぎと呼ぶこともありますが、どちらもご先祖さまを思う気持ちが込められた、あたたかいお供え物です。今年のお彼岸も、無理のない形で丁寧に過ごしてみてくださいね。
