白い服を洗濯したら、ほかの衣類の色がうっすら移ってしまった……という経験はありませんか? ピンクや青、グレーなどの色移りは目立ちやすく、落ちるのか不安になりますよね。
私がお伝えしたい結論は、色移りに気付いたら乾かさず、まず洗濯表示を確認してから酸素系漂白剤でつけ置きすることです。色移りは早めに対処するほど落としやすくなりますよ。
白い服に色移りしたときの基本の落とし方
白い服に移った色を落とすときは、いきなり強い漂白剤を使うのではなく、衣類への負担が少ない方法から順番に試しましょう。素材や洗濯表示に合わない方法を選ぶと、生地が傷んだり黄ばんだりすることがあります。
1. まずは洗剤だけで洗い直す
色移りに気付いた直後で、移った色がごく薄い場合は、いつも使っている洗濯用洗剤で洗い直すだけでも薄くなることがあります。白い服だけを分けて洗濯機に入れ、洗剤を適量入れて通常コースで洗ってください。
このとき、色移りした服をほかの洗濯物と一緒に洗うのは避けましょう。まだ染料が残っていると、別の衣類にも色が広がるおそれがあります。また、洗い直した後も色が残っているなら、完全に乾かす前に次のつけ置きへ進みます。
2. 酸素系漂白剤でつけ置きする
洗い直しても色が残る場合は、酸素系漂白剤を使ったつけ置きが基本です。酸素系漂白剤には粉末タイプと液体タイプがありますが、色移りをしっかり落としたいときは、一般的に粉末タイプのほうが漂白力を発揮しやすいですよ。
ただし、必ず製品の使用量・使用温度・つけ置き時間を確認してください。衣類の洗濯表示も見て、漂白剤が使える素材か確認することが大切です。
- 洗面器やバケツに、衣類がしっかり浸かる量のぬるま湯を用意します。
- 酸素系漂白剤を製品表示どおりに溶かします。粉末を使う場合は、先にしっかり溶かすとムラを防げます。
- 白い服を入れ、色移り部分まで液に浸かるようにします。
- 表示された時間を目安につけ置きします。途中で色の落ち具合を確認しましょう。
- つけ置き後は十分にすすぎ、洗濯機でいつもどおり洗います。
お湯の温度を上げすぎると、縮みや傷みの原因になることがあります。特にウール、シルク、レーヨン、革、装飾のある服は注意が必要です。迷ったときは、目立たない場所で試してから全体を処理してくださいね。
3. まだ落ちないなら白物用の還元系漂白剤を検討する
酸素系漂白剤で落ちない頑固な色移りには、白物用として販売されている還元系漂白剤が役立つ場合があります。色移りの原因になった染料によっては、酸素系漂白剤より落ちやすいことがあります。
一方で、使用できる素材が限られ、取り扱いにも注意が必要です。必ず衣類の洗濯表示と製品の注意書きを確認し、白い衣類だけに使いましょう。柄物、生成り、オフホワイト、黄みのある白、金属パーツやプリントが付いた服は、色や風合いが変わる可能性があるため慎重に判断してください。
塩素系漂白剤は使ってもいい?
真っ白な綿や麻の衣類で、洗濯表示が塩素系漂白剤に対応している場合は、塩素系漂白剤を使えることがあります。ただし、塩素系漂白剤は非常に強力です。生地を傷めたり、黄ばみや変色を起こしたりすることもあるため、最後の手段と考えると安心です。
- 洗濯表示で塩素系漂白剤が使用可能か確認する
- 色柄物、ウール、シルク、ナイロン、ポリウレタン混の衣類には使わない
- 酸性タイプの洗剤、クエン酸、酢、アルコール類などと絶対に混ぜない
- 換気をし、手袋を着用して使用する
- 製品に記載された濃度・時間を守り、長時間放置しない
「白い服だから大丈夫」と思っても、素材や縫い糸、レース、プリント部分が塩素系漂白剤に弱いことがあります。少しでも不安がある服は、クリーニング店など専門家へ相談するほうが安心ですよ。
時間がたった色移りは落ちる?
色移りしてから時間がたった服でも、酸素系漂白剤のつけ置きで薄くなったり、きれいに落ちたりすることはあります。ただし、一度乾燥機にかけた、アイロンを当てた、何度も洗っているといった場合は、染料が繊維に定着して落ちにくくなります。
時間がたった色移りには、同じ方法を何度も続けて試すよりも、まず一度処理して状態を確認しましょう。落ち方が不十分でも、連続して強い処理をすると生地の傷みが目立つことがあります。大切なシャツや制服、デリケートな素材は無理をせず、専門のクリーニング店に任せるのがおすすめです。
色移りした白い服にやってはいけないこと
乾燥機・アイロンをすぐ使う
熱を加えると色移りが繊維に定着し、落としにくくなることがあります。落ちたかどうかを確認するまでは、自然乾燥もできれば避け、湿った状態のうちに対処しましょう。
漂白剤を原液のまま直接かける
漂白剤を直接かけると、その部分だけ色が抜けたり、生地が傷んだりする原因になります。必ず製品の指示に従って薄め、衣類全体を均一に処理してください。
複数の洗剤や漂白剤を混ぜる
「よく落ちそう」と思って洗剤や漂白剤を混ぜるのは危険です。特に塩素系漂白剤と酸性のものを混ぜると有害なガスが発生するおそれがあります。使うものは一度に一種類にし、前に使った洗剤が残らないよう十分にすすぎましょう。
こすりすぎる
色移りは汚れをこすり落とすというより、染料を漂白して落とす対処が中心です。強くこすると毛羽立ち、白い服の風合いが悪くなることがあります。部分的な色移りでも、まずはつけ置きを優先してくださいね。
色移りを防ぐ洗濯のコツ
色移りを防ぐいちばんの方法は、白物と濃い色の衣類を分けて洗うことです。特に、新品のジーンズ、赤や紺のTシャツ、濃色のタオルは染料が出やすい傾向があります。
- 白物・淡色・濃色で洗濯物を分ける
- 新品の濃色衣類は、最初の2〜3回は単独か同系色で洗う
- 洗濯物を洗濯機の中に長時間放置しない
- 洗濯表示を確認し、水洗いで色が出やすい衣類は別洗いする
- 洗濯前にポケットの中身を確認し、色紙やティッシュも取り除く
知っておくと便利:色移りと黄ばみは対処法が違います
白い服の変色には、色移りのほかに皮脂汚れによる黄ばみ、洗剤残り、保管中の変色などがあります。ピンク・青・紫・グレーなど、ほかの衣類の色らしい色が付いているなら色移りの可能性が高いです。一方、首元や脇だけが黄ばんでいるなら、皮脂や汗が原因かもしれません。
色移りには漂白剤を使ったつけ置きが向いていますが、皮脂黄ばみには洗濯用洗剤をなじませてから洗う方法が役立ちます。原因を見分けるだけで、白い服をきれいに戻せる可能性がぐっと高まりますよ。
まとめ
白い服に色移りしたときは、あわてずに乾燥を止め、洗濯表示を確認してから対処しましょう。まずは洗い直し、それでも残る場合は酸素系漂白剤でのつけ置きを試すのが基本です。頑固な色移りは白物用還元系漂白剤や専門店への相談も選択肢になります。
白い服を長く気持ちよく着るためには、濃色の新品衣類と分けて洗うことも大切です。早めの対処と毎日のひと工夫で、お気に入りの白い服を守っていきましょう。
