お中元をいただいたら、感謝の気持ちはできるだけ早く伝えたいですね。お礼状は難しく見えるかもしれませんが、基本は「季節のあいさつ」「お中元をいただいたお礼」「品物への感想」「相手の健康を気づかう言葉」「日付・名前」の5つです。この順番に沿えば、目上の方にも親しい方にも失礼なく書けますよ。
お中元のお礼状でまず押さえたい基本
お中元は、日頃お世話になっている方へ感謝を伝える夏の贈り物です。いただいた側は、品物を受け取ったことと感謝の気持ちを伝えるために、お礼状を出します。必ずしも高価なお返しをする必要はありません。特に目上の方や仕事関係の方からいただいた場合は、まず早めのお礼状が大切ですよ。
お礼状は、はがきでも封書でも問題ありません。親しい親族や友人なら、暑中見舞いを兼ねたはがきでも自然です。一方で、恩師、上司、取引先、あらたまった関係の方には、便箋と封筒を使うとより丁寧な印象になります。
お礼状の基本構成は5ステップ
- 頭語・季節のあいさつ:拝啓、暑さ厳しき折などの言葉を書きます。
- 相手を気づかう言葉:お変わりなくお過ごしでしょうか、と続けます。
- お中元へのお礼:心のこもったお品をいただき、ありがとうございますと伝えます。
- 品物への感想:家族で楽しみます、ありがたく頂戴しますなど、率直な一言を添えます。
- 結びのあいさつ・日付・名前:暑さを気づかう言葉で締め、日付と自分の名前を書きます。
品物の感想は、無理に詳しく書かなくても大丈夫です。「家族でありがたくいただきます」「暑い時期にうれしいお心遣いです」のように、贈ってくださった気持ちへの感謝を中心にすると、どんな品物にも使えます。
そのまま使えるお礼状の例文
目上の方・恩師へ送る丁寧な例文
拝啓 暑さ厳しき折、先生におかれましてはますますお元気でお過ごしのことと存じます。
このたびは、結構なお中元の品をお贈りいただき、誠にありがとうございました。いつもながらのお心遣いに、心より感謝申し上げます。
さっそく家族でありがたく頂戴いたします。暑さはこれからが本番ですので、どうぞご自愛ください。
敬具
令和○年○月○日
○○ ○○
親戚・義実家へ送る例文
暑中お見舞い申し上げます。
このたびは、心のこもったお中元をありがとうございました。家族みんなで喜んでおります。いつも温かく気にかけていただき、本当にうれしく思っています。
暑い日が続きますので、皆さまどうぞお身体を大切にお過ごしください。
令和○年○月○日
○○ ○○
友人・親しい知人へ送る例文
暑中お見舞い申し上げます。
すてきなお中元をありがとう。さっそくいただき、家族みんなでおいしく楽しんでいます。忙しいなか、気にかけてもらえてとてもうれしかったです。
暑い毎日だから、体調を崩さないように気をつけてね。また会えるのを楽しみにしています。
○○ ○○
職場の上司へ送る例文
拝啓 盛夏の候、○○様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
このたびは、ご丁寧にお中元の品をお贈りいただき、誠にありがとうございました。温かいお心遣いをいただき、恐縮しております。家族ともども、ありがたく頂戴いたします。
暑さ厳しき折、○○様もどうぞご自愛ください。
敬具
令和○年○月○日
○○ ○○
取引先へ送る例文
拝啓 大暑の候、貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
このたびは、結構なお中元の品をご恵贈いただき、誠にありがとうございました。ご厚意に深く感謝申し上げます。社員一同、ありがたく頂戴いたします。
今後とも変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。暑さ厳しき折、皆さまのご健勝をお祈り申し上げます。
敬具
令和○年○月○日
株式会社○○
○○部 ○○ ○○
時期に合わせた季節のあいさつ
お礼状は出す時期によって、冒頭のあいさつを使い分けるときれいにまとまります。難しい言葉を使わなくても、時期に合っていれば十分ですよ。
- 7月上旬:向暑の候、暑さが日ごとに増してまいりました。
- 7月中旬〜8月上旬:盛夏の候、暑さ厳しき折。
- 立秋以降:残暑の候、残暑お見舞い申し上げます。
- 親しい相手:暑い日が続いていますが、お変わりありませんか。
立秋は例年8月7日ごろです。立秋を過ぎてから出す場合は、「暑中お見舞い」ではなく「残暑お見舞い」を使うのが一般的です。ただし、暦よりも相手に気持ちよく読んでもらえることが大切ですので、迷ったときは「暑い日が続きますが」といった自然な表現でも問題ありません。
お礼状で気をつけたい3つのマナー
1.お返しをする場合も、お礼状は先に出す
お中元へのお返しを用意する場合でも、品物が届くまで何も連絡しないのは避けたいところです。先にお礼状や電話で感謝を伝え、お返しは必要に応じて後から贈りましょう。お礼状だけでも失礼ではありません。
2.贈り物の値段や品評は書かない
「高価なものをありがとうございます」「こんなにたくさんいただいて」などの言葉は、相手をかえって気まずくさせることがあります。「結構なお品をありがとうございます」「お心遣いに感謝いたします」と表現すると上品です。
3.品物が好みに合わなくても感謝を伝える
苦手な食べ物や使い切れない品物だったとしても、お礼状で不満を伝えるのは避けましょう。「ご丁寧なお心遣いをありがとうございました」と、贈ってくださった気持ちにお礼を伝えれば大丈夫です。
お礼状が遅れてしまったときの書き方
忙しさなどでお礼状が遅れた場合は、気づいた時点ですぐに出しましょう。遅れたことを長々と説明する必要はありません。「お礼が遅くなり、申し訳ございません」と一言添え、感謝をまっすぐ伝えることが大切です。
たとえば、「ご丁寧なお中元の品を頂戴し、誠にありがとうございました。ごあいさつが遅くなりましたことをお詫び申し上げます。家族でありがたく頂戴いたしました。」という形なら、丁寧で自然です。
ちょっと役立つ豆知識|手書きは一言だけでも印象が変わります
印刷したお礼状や既製のはがきを使う場合でも、最後に手書きで「いつもありがとうございます」「暑い日が続きますので、ご自愛ください」と一言添えるだけで、ぐっと温かみが出ます。字に自信がなくても、丁寧に読みやすく書けば十分です。
また、封筒の宛名は黒または濃い青のペンで書き、修正テープはできるだけ使わないのが安心です。書き間違えたときは、新しい封筒やはがきに書き直すと、相手にも気持ちよく受け取ってもらえますよ。
まとめ
お中元のお礼状は、立派な文章にすることよりも、早めに感謝を伝えることが何より大切です。基本の形を使いながら、相手との関係に合わせて言葉を少し整えれば、失礼のない心のこもった一通になります。品物を受け取ったら、まずは感謝の気持ちを言葉にしてみてくださいね。
