年賀状の印刷面だけでは少し物足りないと感じるときは、相手との関係に合った短い一言を手書きで添えるのがおすすめです。長文を書く必要はありません。「昨年のお礼」「相手を思う気持ち」「今年したいこと」のどれか一つを入れるだけで、ぐっと温かみのある年賀状になりますよ。
年賀状に一言添えるときの基本ルール
添え書きは、相手に負担を感じさせず、明るく読める内容を選びましょう。印刷された賀詞やあいさつ文と同じ内容を繰り返すより、具体的な思い出や近況に触れると自然です。
- 文章は読みやすい2〜3文にまとめる
- 相手の名前を入れると親しみが増す
- 昨年のお礼、近況、今年の希望を一つずつ選ぶ
- 病気、失敗、別れなどを連想させる言葉は避ける
- 仕事関係ではくだけすぎた表現や私生活への踏み込みに注意する
たとえば「昨年はありがとうございました。今年もお会いできるのを楽しみにしています。」のように、感謝と未来の話を組み合わせると、どんな相手にも使いやすいですよ。
すぐ使える年賀状の一言添え書き例文
友人・親しい知人への例文
友人には、会ったときの出来事や次に会いたい気持ちを素直に書くと喜ばれます。
- 昨年はたくさん話せてうれしかったです。今年も一緒に楽しい時間を過ごそうね。
- なかなか会えないけれど、いつも元気をもらっています。またゆっくり会えるのを楽しみにしています。
- 昨年は本当にありがとう。今年もおいしいものを食べに行こうね。
- 新しい一年が笑顔いっぱいの年になりますように。今年もよろしくね。
- 今年こそ近況を聞かせてください。会える日を楽しみにしています。
親戚・家族への例文
親戚には、健康を気づかう言葉や再会を楽しみにする言葉がよく合います。目上の親族には、少し丁寧な表現を選ぶと安心です。
- 皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。本年も健やかで実り多い一年になりますようお祈りしています。
- いつも温かく見守ってくださりありがとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
- また皆さんで集まれる日を楽しみにしています。どうぞお身体を大切にお過ごしください。
- 今年はぜひお会いして、ゆっくりお話ししたいです。
- 寒い日が続きますので、くれぐれもご自愛ください。
職場の上司・先輩への例文
上司や先輩には、昨年お世話になった感謝と、今年も学ばせてもらいたい気持ちを書くと好印象です。親しみを出しすぎる表現は控えめにしましょう。
- 昨年は多くのご指導をいただき、誠にありがとうございました。本年もご期待に添えるよう努めてまいります。
- いつも温かいご支援をいただき感謝しております。本年もご指導のほどよろしくお願いいたします。
- 昨年学ばせていただいたことを生かし、さらに成長できるよう励みます。
- 本年が○○様にとって素晴らしい一年となりますようお祈り申し上げます。
職場の同僚・取引先への例文
同僚には協力への感謝を、取引先には日頃の厚意へのお礼を伝えましょう。取引先への文章では、仕事の話に偏りすぎず、新年を祝う言葉も添えるとやわらかい印象になります。
- 昨年は大変お世話になりました。本年も力を合わせて良い一年にしていきましょう。
- いつもありがとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
- 旧年中は格別のご厚情を賜り、心より御礼申し上げます。本年も変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。
- 皆さまのご健康とご発展を心よりお祈り申し上げます。
子どもの先生・習い事の先生への例文
先生へは、日頃の指導への感謝と、子どもの成長を喜ぶ気持ちを具体的に添えると伝わります。
- いつも丁寧にご指導いただきありがとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
- 先生のおかげで、子どもが毎回楽しく通っています。これからもよろしくお願いいたします。
- 昨年はたくさんの成長を見守っていただき、ありがとうございました。
添え書きを自然にする3つの作り方
例文をそのまま使ってもよいですが、一部を自分の言葉に変えるだけで、より心のこもった一枚になります。
- 思い出を一つ選ぶ:食事、旅行、会話、仕事で助けてもらったことなどを思い出します。
- 感謝か気づかいを足す:「楽しかったです」「助かりました」「お身体を大切に」などを添えます。
- 今年の希望で締める:「また会いましょう」「今年もよろしくお願いします」と結びます。
たとえば友人なら、「昨年のランチ、とても楽しかったです。今年もまたゆっくり話そうね。」と書けます。ありきたりに見えやすい「今年もよろしく」も、具体的な思い出の後に置くと、きちんと気持ちが伝わりますよ。
避けたほうがよい言葉と注意点
年賀状は新年を祝うものなので、不幸や苦労を連想させる表現は避けるのがマナーです。「去年は大変でしたね」「落ちる」「失う」「終わる」「去る」などは、相手に悪気がなくても気になることがあります。また、喪中の方には年賀状を送らず、寒中見舞いなどで気づかいを伝えましょう。
さらに、「新年あけましておめでとうございます」は、「新年」と「あけまして」の意味が重なるため、気になる場合があります。「あけましておめでとうございます」または「新年おめでとうございます」とするとすっきりします。印刷面に賀詞がある場合は、添え書きで同じ賀詞を重ねず、お礼や近況を書くのが自然です。
手書きで見やすく仕上げるコツ
添え書きは、住所面ではなく通信面の余白に書くのが一般的です。写真やイラストの上に重ねると読みにくくなるため、空いている場所を選びましょう。黒や濃い青のペンなら読みやすく、にじみにくい油性・ゲルインクのペンが便利です。ただし、宛名書きと同じ筆記具にそろえる必要はありません。
字に自信がなくても、丁寧にゆっくり書けば十分です。文章を詰め込みすぎず、最初に薄く配置を考えてから書くと失敗しにくいですよ。宛名と差出人の名前を最後に確認し、別の人向けの内容を書いていないかもチェックしましょう。
ちょっと役立つ年賀状の豆知識
「元旦」は1月1日の朝を指す言葉です。そのため、年賀状が元日に届く見込みがない場合は、日付に「元旦」と書かないほうがよいとされています。また、年賀状のひと言は長さよりも固有の情報が大切です。「また会いたいです」より「春になったらまた散歩しましょう」のように、相手との場面が浮かぶ言葉のほうが記憶に残ります。
年賀状を何枚も書くときは、全員分を一気に完成させるより、友人、親戚、仕事関係のように相手別に分けて書くのがコツです。言葉づかいが混ざりにくくなり、添え書きの内容も考えやすくなります。短くても、自分らしい一言を添えて、気持ちよく新年のあいさつを届けてくださいね。
